こんにちは、suzukaです。
ストックホルムで観光したいけど、公共交通機関の利用方法が分からない
という方へ。
日本とは異なる公共交通機関の乗車方法が採用されているので、初めて来る方は戸惑ってしまうかもしれません。
本記事では、ストックホルムで利用されている公共交通機関の種類や利用方法をご紹介します。
ぜひご覧ください。
ストックホルムの公共交通機関
公共交通機関の種類
まずストックホルムで利用されている公共交通機関は以下の通りです。
- 地下鉄 Tunnelbana
- 近郊電車 Pendeltåg
- 路面電車 Spårvagn/Lokalbana
- バス Buss
- フェリー Pendelbåt
これらはSL(Stockholms Lokaltrafik)によって運営されており、SLのすべての公共交通機関に同じチケットを利用することができます。
つまり連続75分間有効なシングルチケットを利用する場合は、その時間内であればSLの交通機関は乗り放題だという仕組みです。(例えば地下鉄に乗った後、同じチケットでバスに乗り換えができます。)チケットの種類については後ほどご紹介します。
路線地図
路線地図を見ると地下鉄、近郊電車、路面電車がどのようなルートで走り、どこで他の公共交通機関に乗り換えができるのかなどを確認することができます。
ここでは利用することが特に多いであろう地下鉄について、少し説明をしたいと思います。
地下鉄は青線、緑線、赤線と呼ばれる3つの路線があります。(路線地図にそれぞれの色が反映されています)
終点は以下の通り。
線 | 北方面 | 南方面 |
---|---|---|
青線 | Akalla、Hjulsta | Kungsträdgården |
緑線 | Hässelby strand | Skarpnäck、Farsta strand、Hagsätra |
赤線 | Mörby centrum、Ropsten | Norsborg、Fruängen |
初めて地下鉄に乗るときは迷ってしまうかもしれませんが、どの線(青か緑か赤)でどの終点方向への電車に乗れば良いのか目的地に合わせて確認するだけです。(これが難しいというのは承知しておりますが・・・。)
終点まで行かない電車もあるので、そこはご注意を。
SLアプリ
ストックホルムでの移動において必須のアプリはこちら、SLアプリです。
路線地図を読むのは苦手だし、手っ取り早くルートを知りたい!という方に打って付けのアプリ。
SLの公共交通機関のルートを調べたり、チケットの購入、電車の運転見合わせ状況などの確認を行うことができます。
なのでストックホルムに滞在される際にはダウンロードしておくのがオススメ!
・Google Play https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sl.SLBiljetter&hl=ja&gl=US
・App store https://apps.apple.com/jp/app/sl-journey-planner-and-tickets/id918418291
アプリを利用するためにはネット回線が必要です。
スウェーデンのSIMカードはこちらでオススメしているので、ぜひ参考にしてください⤵︎
チケットの種類と購入方法
チケットの種類
主なSLチケットは以下の通りです。(2022年10月22日現在 1スウェーデンクローナ=約13.35円)
- シングルチケット(75分) 39 クローナ(約520円)
- 24時間チケット 165クローナ(約2,202円)
- 72時間チケット 330クローナ(約4,405円)
- 7日間チケット 430クローナ(約5,740円)
- 30日間チケット 970クローナ(約12,949円)
- 90日間チケット 2,810クローナ(約37,514円)
- 365日間チケット 10,190クローナ(約136,039円)
前述した通り、SLのすべての公共交通機関に同じチケットを利用することができます。
シングルチケットは連続75分間有効なので、その時間内であればSLの交通機関は乗り放題。24時間チケットは24時間乗り放題、72時間チケットは72時間乗り放題・・・というようなシステムです。
観光にはシングルチケット、24時間チケット、72時間チケット、7日間チケットを利用される方が多いと思いますが、何回乗ったらお得なのか気になりますよね。計算してみました。
24時間チケット = 1日間でシングルチケット5回以上の利用でお買い得!
72時間チケット = 3日間シングルチケット9回以上の利用でお買い得!
7日間チケット = 7日間でシングルチケット11回以上の利用でお買い得!
例えば7日間ストックホルムに滞在かつ毎日シングルチケットを2回購入する必要があるなら、代わりに7日間チケットを購入する方が断然良いですね。ご自身の滞在期間と観光プランを考慮して、チケットを選択してください。
ただしアーランダ空港に行く場合は169クローナ(SLチケットを持っている場合は130クローナ)、ウップサーラに行く場合は120クローナ(SLチケットを持っている場合は99クローナ)など、SLのゾーンから外れると別のチケットを購入する必要があるのでご注意ください。
65歳以上または19歳以下の方や、有効なスウェーデンの学生証明書を持っている学生は割引価格が適用されます。学生用特別チケットやSLとWaxholmsbolagetどちらも利用したい時の割引チケットなどもあるので、チケットの詳細は以下でご確認ください。
購入方法
チケットの購入方法は主に以下の4つ挙げられます。
- SLアプリ
- SLカード
- クレジットカード
- 紙チケット
SLアプリ
SLアプリは1.3.SLアプリでご紹介しました。
アプリではSwishかクレジットカードを登録してチケットを購入することができます。Swishはスウェーデンの電子支払いサービスで簡単に言うと1年以上の長期滞在者が取得対象者となるので、観光での場合はクレジットカード払いとなるでしょう。
購入するとQRコードを取得するので、このQRコードがチケットとなります。
スウェーデン在住者の中では、チケット購入にSLアプリを使っている人が多い印象があります。
SLカード
日本で利用されるICOCAやPITAPAのような交通系ICカードに当たるのが、SLカードです。
SLカードは現在2種類あります。
一つ目は、緑のSLカード。
緑のSLカードは2021年冬からサービスが始まったので、比較的新しいカードです。そのため依然として制度拡充の真っ最中なので、必要に応じて最新の情報を確認するのが良いかもしれません。
現在のところ、緑のSLカードは改札窓口またはPressbyrånやセブンイレブンなどの提携店舗で購入可能です。カードの料金は20クローナ(約267円)ですが、購入する際にはチケットもチャージする必要があります。
緑のSLカードにチケットをチャージできる場所は改札窓口、提携店舗またはSLアプリです。
改札窓口と提携店舗では全種類のチケットを購入でき、シングルチケットは最大20枚分チャージすることができます。
SLアプリでチャージできるチケットの種類は限定的ですが、2.1.チケットの種類の青色の枠内で紹介したチケットは揃えられています。シングルチケットは一枚分のみのチャージが可能です。
カード裏面にあるQRコードを読み取ると、チャージしているチケットを確認することができますよ。
二つ目は、 SLアクセスカード。
以前スウェーデンに観光したことがある方はこのカードを持っておられるかもしれませんが、緑のSLカードの登場により、SLアクセスカードの利用は2023年3月31日までと予定されています。
SLアクセスカードでは自身でチャージする値段を指定できましたが、新しい緑のSLカードはチケット購入によるチャージのみなので注意しましょう。
というわけで初めてストックホルムを観光&交通系ICカードを利用したい方は、緑のSLカードを手に入れるようにしましょう。
ちなみに私はアプリでチケットを購入するのが好きではなかったので、SLカードを使っていました。
数日間の滞在であれば、SLカードにわざわざお金をかけなくても良いかもしれませんが、使い勝手は良いというのが私の感想です。
クレジットカード
タッチ決済ができるクレジットカードで、改札に直接タッチするだけでシングルチケットを購入することができます。
Visa、Mastercard、American Expressが対象のクレジットカードです。
学生など割引チケットを利用したい場合は、少なくとも利用する1日前にはクレジットカードをSLホームページにて登録する必要があります。
紙チケット
改札でのタッチ決済以外にも、地下鉄と近郊電車の改札窓口、SLカスタマーサービス窓口、Pressbyrånなどの提携店舗で紙に印刷されたチケットを購入することができます。
改札窓口ではAmerican ExpressとDinersを除くクレジットカードと現金での支払いが可能なようです。
SLカスタマーサービス窓口は近郊電車の中央駅(Centralstationen)と地下鉄のT-Centralenの駅構内にあり、クレジットカードでのチケット購入が可能です。
Stockholms central(近郊電車 中央駅)場所: Klarabergsviadukten, 111 20 Stockholm
営業時間:
平日 07:00〜21:00
土曜日・日曜日・祝日 10:00〜20:00
Sergels torg(地下鉄 T-Centralen)場所:Sergelgången 41, 111 57 Stockholm
営業時間:
平日 10:00〜18:00
土曜日 10:00〜16:00
日曜日・祝日 休業
他にも何か困りごとがあれば、改札窓口またはSLカスタマーサービス窓口に聞くのが確実でしょう。
利用方法
チケットを購入した後は、公共交通機関を利用する前にチケットをアクティベイトする必要があります。
例えば紙のシングルチケットを利用する場合、チケット購入時点から75分間有効となるので、チケットは自動的にアクティベイトされていると言えます。
一方でSLアプリやSLカードはチケットを購入しても自動的にアクティベイトされない、つまりチケットを利用していない状態にあるので、そのまま乗車してしまうと罰金の対象となってしまいます。
それぞれの公共交通機関の改札を通る時にチケットをタッチする必要があるので、アクティベイトを忘れるという可能性は少ないと思いますが、もしかすると路面電車は分かりにくいかもしれません。
路面電車については、プラットフォームに以下のようなものが二つ立っています。
これが改札としての役割を担っています。
写真左側がSLアクセスカード、右側が緑のSLカードとクレジットカード専用のチケットリーダーです。
路面電車のプラットフォームで、SLアプリで購入したチケットのアクティベイトができるチケットリーダーはないので、ご自身でアプリ上でアクティベイトする必要があります。
高額な罰金の対象となる無賃乗車。ご注意くださいね。
まとめ
以上、ストックホルムで利用されている公共交通機関の種類や利用方法をご紹介しました。
何となくどのようにストックホルムで公共交通機関を利用できるのかイメージ頂けたでしょうか。
この記事が皆さんのストックホルムでの旅に少しでも役立つと幸いです。
では、本記事をお読みになっていただきありがとうございました。Tack och vi ses!
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