こんにちは、suzukaです。
今回ご紹介するのはこちら。
『スウェーデンの世界遺産紀行: 自然と歴史のひとり旅』
皆さんはスウェーデンの世界遺産をご存知ですか。
現在スウェーデンでは文化遺産、自然遺産、複合遺産を含む15個が世界遺産として登録されています。
そのうちの14個を著者が訪れたり、知識・情報がまとめられたのが『スウェーデンの世界遺産紀行』です。(当書が発行された後、新たに一つ、ヘルシングランド地方の大農家群が世界遺産として登録されました。)
スウェーデンの世界遺産にスポットを当てられた唯一無二の書籍。
本記事では、そんな『スウェーデンの世界遺産紀行: 自然と歴史のひとり旅』の概要と私が着目したポイントをご紹介します。
ぜひご覧ください。
こんな方にオススメ
- 他国の世界遺産に興味がある方
- スウェーデンが好きな方
- 旅が好きな方
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『スウェーデンの世界遺産紀行: 自然と歴史のひとり旅』の概要
書籍情報
題名:『スウェーデンの世界遺産紀行: 自然と歴史のひとり旅』
著者:宇野幹雄
出版社:新評論
発行年月日:2008年7月31日
ページ数:336
あらすじ
スウェーデンの世界遺産をウプサラ在住の著者が探訪し、その歴史的・文化的背景を多くの写真とともに詳述。
目次
- ターヌムの線刻画群
- グリメトーンの電波局
- 軍港都市カールスクローナ
- エーランド島南部の農耕地帯
- ハンザ同盟都市ヴィスビー
- ヴァイキング都市ビルカ・ホーヴゴーデン
- ドロットニングホルムの王領地
- スクーグスチルコゴーデン(森の墓地)
- エンゲルスベリーの製鉄所
- ファールンの大銅山地域
- ハイ・コースト
- ガンメルスタードの教会街
- ラポニア
- ストゥルーヴェの子午線弧
『スウェーデンの世界遺産紀行: 自然と歴史のひとり旅』のポイント
スウェーデンの世界遺産に特化
一つ目は、スウェーデンの世界遺産に特化していること。
スウェーデンの観光ガイドブックや数あるスウェーデン関連の書籍の中でも、スウェーデンの世界遺産はなかなか取り上げられないテーマであり、それに特化した書籍というのは結構珍しいのではないかと思います。
14章に渡ってそれぞれの世界遺産が紹介されており、各章の始まりにはどのような基準・理由で世界遺産として登録されることとなったのかが記されています。
当書の構成に関してですが、まず世界遺産の全体像を得ることができるので、各章の内容にのめり込みやすいように感じました。
扉絵にはそれぞれの世界遺産のカラー写真、本文にも白黒ですが多くの写真が掲載されているので、どのような場所なのかを目にすることができます。
実際に紹介されている世界遺産を訪問できれば良いのでしょうが、スウェーデンの世界遺産は南北に散らばっており、不可能ではないと言えども全てを渡り歩くには相当の時間と労力を要するのではないかと想像します。
なので当書はスウェーデンの世界遺産について知識を得る、数少ない手段だと言えるでしょう。
少なくとも日本語でのスウェーデンの世界遺産についての書籍というのは、他に見つけることが出来ないのでは。
紀行文ならではの醍醐味
二つ目は、紀行文ならではの醍醐味があること。
筆者はスウェーデン学術会議ツンドラ地帯調査プロジェクトの助手として働き、スウェーデンの公立中学校で教鞭をとるなど、非常にアカデミックな経歴を持っており、その一面が当書でも浮き彫りとなっています。
紹介されている14個の世界遺産は幅広い分野を網羅しているのに関わらず、それぞれ詳しい説明がなされ、実際に現場にいる人々にインタビューを行い、貴重な情報を当書では共有してくれたのだと感じました。
そして世界遺産だけにフォーカスを当てるのではなく、
どのような旅のトラブルがあったのか
どのような出会いがあったのか
など、自然体に描かれており、読んでいると筆者の旅の様子が頭に浮かび上がってきます。
そして当書に掲載されている写真のほぼ全てが筆者によって撮影されているのも、当書の魅力の一つです。
筆者の人柄が表れていたり、豊富な幅広い知識に感服するなど、読むのが楽しい一冊です。
まとめ
以上、『スウェーデンの世界遺産紀行: 自然と歴史のひとり旅』をご紹介しました。
私はそのうちの3カ所を訪れたことがあるのですが、その場所が世界遺産に登録されたのだという事実を頭に入れないまま過ごしてしまった気がします・・・。
訪問する前に当書を読んでおけば、視点が変わり更に意義のある時間となったかもしれません。
スウェーデンに行こうという予定などがある方も、一度目を通してみてはどうでしょうか。
皆さんも、ぜひご一読ください。
では、本記事をお読みになっていただきありがとうございました。Tack och vi ses!
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