こんにちは、suzukaです。
皆さんはTISUSというスウェーデン語試験をご存知でしょうか。
本記事では、TISUSの概要と筆者の合格体験記をご紹介します。
TISUSをご存知ない方や、TISUSの試験を考えている方、スウェーデン語の勉強をされている方も是非ご覧ください。
TISUSとは
TISUSとは、高校修了レベルのスウェーデン語を身につけていることを証明し、スウェーデンの大学に入学するための資格です。
私のようにスウェーデンでの大学進学を考えていなくても、スウェーデン語能力を試すためになど様々な理由で受験することができます。
・試験内容
TISUSでは、読解、作文、会話の3つの能力が測定されます。詳細は、2.筆者の合格体験談で。
結果は点数で発表されるのではなく、合格または不合格のみです。
合格するためには、読解、作文、会話の全ての試験をクリアする必要があります。
そのうち1つだけが不合格だった場合は、再受験するときは合格だった2つの試験は免除。2つ以上不合格だった場合は、全て受け直す必要があります。
・試験会場
スウェーデン国内と国外の一部の国に、試験会場が設けられています。
日本では多くの場合は大阪と東京で開催されますが、申し込み人数によっては希望する試験会場とは異なる可能性もあるようです。
・試験日程
開催頻度は、毎年春と夏の2回。現時点(2022-10-05)で発表されている試験日程は以下の通りです。
2022年10月25日
2023年5月9日
2023年10月24日
2024年5月7日
2022年10月25日〜26日
2023年5月9日〜10日
2023年10月24日〜25日
2024年5月7日〜8日
スウェーデン国内が2日間であるのは、受験者の人数が多いと、1日目に読解と作文、2日目に会話の試験が盛り込まれることがあるからです。
開催頻度が1年2回であることも念頭に置いて、受験を決めたら計画的に申し込みをしましょう。
スウェーデン国内と国外での試験日程や申し込み期間の詳細はこちらをご確認ください。
・値段(現在2022-10-05、1kr=13.22円)
2300kr(約30,404円)or 一部合格者は1150kr(約15,202円)+ 監督官に対する謝礼(私は受験当日に4,000円を支払いました)
1900kr(約25,116円)or 一部合格者は950kr(約12,558円)
一部合格者に関しては・試験内容で説明しています。
かなり値が張るので、できるだけ再受験なく合格したいですね。
筆者の合格体験記
ここでは、筆者の合格体験談をご紹介します。
前提として、私が初めてTISUSを受験したのは約4年間大学でスウェーデン語を専攻し、約1年間のスウェーデン留学も経験した時のことです。
2020年の秋に初めてTISUSを受験したのですが、読解と作文は合格、会話は不合格でした。2021年春には会話を再受験して合格することができました。
それでは、私が行った試験対策や試験当日に関してそれぞれご紹介します。
読解
私の普段の勉強方法はこちらの記事にまとめています⤵︎
これらの方法の中で、特にニュースでの勉強はTISUSの試験合格に役立ったと思います。
TISUSでは読解に関わらずですが、社会、教育、IT、産業など広範囲なジャンルが扱われているので、ニュースを普段から読むのがオススメです。
そして、TISUSを受験する前に必ず目を通しておくべきなのは、ストックホルム大学のホームページに記載されている模擬試験です。
Stockholm universitet : Läsförståelse
TISUSに特化した参考書がないので、頼れるのはこの模擬試験のみ。どのように試験が行われるのかを確認する手段として、模擬試験をやってみると良いと思います。
私が受験前に読解の模擬試験を試してみて思ったことは、問題が多くて全く時間が足りないこと。
75分の試験なのですが、一度問題につまずき止まってしまうと最後まで目を通せなくなってしまいます。
なので、試験当日は時間配分には気をつけるようにしました。
作文
作文も模擬試験を試してみましょう。
Stockholm universitet : Skriftlig färdighet
作文は2時間30分の時間が割り当てられていますが、私は当日時間ギリギリで書き上げました。
日本語での作文と同じように、導入部、本論、結論という流れで論理的に執筆することが大切です。
提出する紙とは別にメモ用紙も配布されるので、メモ用紙でどのような構成にするのか考えを整理しましょう。
作文によく使われる言い回しを学んでおくことで、文の流れが格段に良くなります。
例えば以下のようなホームページが参考になるのではないかと思います。
Örebro universitet : Sambandsord
会話
これが唯一私が失敗した試験。私はスウェーデン語で読み書きするよりも、話すことが苦手です。試験当日は、緊張で声も震えました。
試験方法についてですが、スウェーデン国内と国外で異なります。
スウェーデン国外の場合は、まず問題用紙が配られてから15分間準備。問題に目を通して、大体どのように答えるか考えておきます。
その後、音声を録音しながら10分〜15分間、問題に答えていきます。一人で話し続けなければならないのは大変でした。
私の対策方法は以下の通り。
- 模擬試験を受ける。試験当日同様に音声を録音して、自分がどのように話しているのか聞いてみる。
Stockholm universitet : Muntlig färdighet utland
Stockholm universitet : Muntligt färdighet Sverige - スウェーデン人の友人に適当にテーマを作ってもらって、相手の前で話す(笑ってしまってあまり出来なかったけど)。そして、相手がどのように思ったかアドバイスをもらう。
- 自分で適当にスウェーデン語でテーマを作って、独り言を話す。
初めて試験を受けた時と再受験する時に、勉強方法は特に変えませんでしたが・・・。
私は考えている途中に “Ah〜” “Hmmm”などを無駄に言い過ぎるらしく、自信がなさそうに聞こえるので辞めた方が良いというアドバイスを貰ったので、再受験した時は気をつけてみました。
結果に反映されるのか確信はありませんが、そういったことも注意すると良いかもしれません。
まとめ
以上、スウェーデン語試験TISUSの概要と筆者の合格体験記をご紹介しました。
TISUSの試験を申し込みされる方は、試験当日や持ち物のことなどホームページで詳細が記されているのでご確認くださいね!
Stockholm universitet : Tisus – Test i svenska för universitets- och högskolestudier
引き続き、皆様に有益となるような備忘録を残していく予定です。
本記事をお読みになっていただきありがとうございました。Tack och vi ses!
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