こんにちは、suzukaです。
私は2018年8月〜2019年6月までの約10ヶ月間、大学を休学してスウェーデンの国民高等学校(folkhögskola)に留学していました。
以前、スウェーデンでサマーコースに通った話の第1弾として、「衣装縫製:時代と素材の変遷」(Dräktsömnad – förändring i tid och material)での体験をご紹介しました。
前回のブレーキンゲ地方から移動して、本記事は第2弾としてエステルイェートランド地方にあるVadstena国民高等学校のサマーコース「ゴミと笑顔」(Skräp och Skratt)での体験をご紹介します。
それでは早速ですが見ていきましょう〜!
※国民高等学校って何?と疑問に思った方は、まず『授業料が無料!スウェーデンの国民高等学校』の記事を良ければご参考くださいね。
スウェーデンでサマーコースに通った話
期間と費用
期間は、2019年6月17日〜20日までの計4日間。
サマーコースは5月〜8月に一部の国民高等学校で開かれ、数日から通える比較的短い期間のものが一般的です。
費用は、計3,100クローナ。1スウェーデンクローナ=約13円として換算すると、日本円にして約40,300円。
内訳は以下の通りです。
食事代(朝・昼・夜・フィーカ)が1,165クローナ(約15,145円)
寮代(一人部屋)が1,635クローナ(約21,255円)
授業内容
サマーコース名は、「ゴミと笑顔」(Skräp och Skratt)です。
コース名だけでは「???」となるかもしれませんが、このコースでは持続可能な社会について学び、それを行動に移すというのが授業目標。
SDGs17の目標について学び、この知識を頭に置きながら、使えなくなったものや使わなくなったものをリユースしようというのが主な授業内容です。
ホワイトボードには“Välkomna till Skräp & Skratt”、「ゴミと笑顔」にようこそ、と書かれています。
初日はSDGs17の目標、特に目標12のつくる責任、つかう責任についての講義を受けました。
その後は、使えなくなったものや使わなくなったものを、どのようにリユースできるのかという例としてコース担当であるHelena Eriksson先生の作品を見せてもらいました。
一つの空き缶に切り込みを入れて作られた、ミニチュアの椅子。インテリア小物として使えそう。
いらないネクタイをつなぎ合わせて作られたワンピースとハンドバッグ。ネクタイの様々なデザインが掛け合わされています。
いらない古本を並べてバンドでくくり、包丁立てに。キッチンもオシャレになりますね。
地球儀の半分を使って、ランプに。
これら以外にも今までに考えつかなかった方法で作られた作品がたくさんあり、クラスメートと共に感銘を受けました。(作品は学校で購入できるようになっていました!)
近くにある先生の家にもお邪魔したのですが、自らリユースした作品が各部屋のあちらこちらにあって、様々な工夫が凝らされている素敵な空間でした。
先生からインスピレーションを得た後には、各自で作品を作っていきます。家から要らなくなったものを持ってきてリユースしているクラスメートもいました。
私が最終日までに作ったものはこちら。
古本の紙部分を折って壁掛けの飾りを作ったり、写真立てに網を張って、曲げたスプーンを取り付けて鍵などの小物掛けを作ったりなど。
短期間でありながら、先生からアドバイスを貰ったり、クラスメートとアイデアを共有して様々な作品作りに励みました。
「要らなくなったものに、もう一度価値を与える」
私のもったいない精神と物作り好きが合わさって、とても楽しい4日間でした。
寮生活
私は一人部屋を選択していたのですが、二人用の部屋を独占しました。
シャワー室とトイレも部屋に備えられていて、共有スペースというものはなかったと記憶しています。
食事は朝・昼・夜提供され、日中は学校で過ごしていたので、何も不便はありませんでした。
Vadstenaは湖に隣接していて、学校のすぐ側に自然もたくさんあるので、外での散歩はとても気持ち良かったです。
サマーコースに通った4日間、ずっと快晴でラッキーでした。
緑と青が映えます。
パステルカラーが可愛い通り。
Vadstenaを発つ前にカフェでの朝食。オープンサンドイッチとコーヒー、更には朝からプリンセスケーキ。
まとめ
以上、スウェーデンでサマーコースに通った話の第2弾をご紹介しました。
短期間のコースで新しいことを学べて、新しく人間関係を築くことができるのは魅力的ですよね。機会があれば、他のサマーコースも通ってみたいな〜と思います。
国民高等学校で料理コースに10ヶ月間通った時のことは、以下の記事でまとめているので良ければご覧くださいね。
引き続き、皆様に有益となるような備忘録を残していく予定です。
本記事をお読みになっていただきありがとうございました。Tack och vi ses!
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