こんにちは、suzukaです。
本記事では、スウェーデンでの口座開設についてご紹介いたします。筆者の銀行へのアプローチから口座開設までまとめているので、是非ご覧ください。
スウェーデンで口座開設
まず、スウェーデンにはどういった銀行があるのでしょうか。以下は、個人口座を利用している人々を対象とした人気銀行ランキング(2021-2022)です。数値は顧客満足度を示しています。
- Sparbankerna(76,3)
- Länsförsäkringar Bank(76,0)
- その他地方銀行(74,2)
- ICA Banken(74,1)
- Skandia(71,6)
- Handelsbanken(70,4)
- 金融機関の平均(67,6)
- SEB(66,6)
- Danske Bank(63,9)
- Swedbank(60,8)
- Nordea(60,1)
口座開設には、
- パーソナルナンバーを所有しているのか
- 学生なのか
- 就業者なのか
などによって、口座開設が可能なのかが変わるかと思います。担当者によっても対応が変わり得るので一概には言えないですが、私のようにワーホリで来ている方でパーソナルナンバーを持っていない方は仕事を得てからの方が口座開設はスムーズにいくのではないでしょうか。
様々な銀行にアプローチ
私は様々な銀行にアプローチして口座開設を試みました。しかし一筋縄ではいかず・・・。身近な人が利用しているSEBとNordea、Handelsbankenにコンタクトを取り、どのような結果になったのかをそれぞれまとめてみました。
SEB
2021年9月29日に直接SEBを訪れて口座を開設したいと話し、口座開設のための面談を予約しました。
当時の直近の予約可能な日程はなんと・・・3ヶ月半後!
1月13日に予約枠を取ることとなりました。
待ち時間が長い原因は、予約時間をキャンセルできるシステムがないからなのではないかと勘ぐっています。仕事を得られなかった場合を見据えて、どのように予約を取り消したら良いのかを受け付け係の方に聞くと、「何もしなくていいよ」ということだったので。
その当時は仕事を得ておらず口座開設には難しい条件下だったのですが、SEBでの口座開設のための予約待ち期間が長いことを知っていたので、仕事を得る前に、余裕を持って予約をしておきました。
他のSEBのサービスセンターにも電話してみると、場所によって待ち時間は少し変わるようなので、SEBで口座開設したい方でお急ぎの方は、他のサービスセンターにもコンタクトを取ってみると少しでも早めの日程を予約できるかもしれません。
結局、私はSEBで口座開設することになるのですが、仕事を得た後、「出来るだけ早めに口座を開設してお給料を入金したいなー」と思ったので、他の銀行にもコンタクトを取ることにしました。
次のターゲットはNordeaです。
Nordea
2021年12月14日にNordeaのサービスセンターを訪問しました。そこで担当者に言われたのは、私にとって思いがけないものでした。
スウェーデンでの残りの滞在期間が短すぎるから口座の開設はできません。
残り5ヶ月半ワーホリビザが残っていたのですが、それは短すぎるとのこと。代わりに日本の銀行に送金することを勧められ、専用の記入用紙を貰いました。担当者によって対応は変わってくるかもしれませんが・・・。
特に何も言い返すことができず、私の場合Nordeaの口座開設はうまくいきませんでした。
Handelsbanken
Nordeaのサービスセンターを訪れた同日にHandelsbankenのサービスセンターにも訪れました。しかし、そこで言われたのは、住んでいる所から一番近いサービスセンターで口座開設を申請しなければならないとのこと。受け付け係の方にサービスセンターの電話番号と住所を書いてもらい、後日コンタクトを取ることにしました。
そして電話をかけてみると、
現在、予約が一杯のため、新規の予約受け付けを停止しています。
という答えが返ってきました。
なるほど・・・。ということで、Handelsbankenでの予約もうまくいかず、結局は最初に予約をしたSEBで口座開設をすることとなりました。
SEBで口座開設
この面談を逃したらまた4ヶ月くらい待たないといけないのかもしれない・・・という緊張感の中、指定された時間よりもかなり余裕を持って待合室で面談を待ちました。結局、指定された時間よりは少し後に名前を呼ばれましたが。
SEBで面談を予約した際には、口座開設に何が必要なのかが記入された紙を貰いました。
以下はEU/EEA以外の国民向けのものです。
- 国籍が表示された顔写真つきの有効なパスポート。aliens’ passportsは認められません。
- 就労ビザと雇用証明書。あるいは学業における合格通知または証明書。書類にはスウェーデンでの滞在期間についての情報が含まれていなければなりません。
- スウェーデンの在留資格。他のEUの国で永住権を申請し取得している場合でも、スウェーデンの在留資格を申請し取得しなければなりません。 (筆者翻訳)
*aliens’ passportsとは
外国籍を保有している者の中で、パスポートを持っていない者や取得できない者を対象とした、移民庁によって発行される代替のパスポートのようです(参考:Migrationsverket/Ansök om främlingspass)。
面談で上記の資料を提示して、担当者がパソコンで私の個人情報などを入力していき、何も問題がないかと思われました。
しかし・・・。
日本の納税者番号を教えてもらえますか?
・・・。
納税者番号(Tax Identification Number)として日本のマイナンバーの提出を求められたのです。後で知ったのですが、海外で口座を開設するときにはマイナンバーの届けを求められる場合があるのですね・・・。
全くマイナンバーを覚えておらず、マイナンバーカードをスウェーデンに持ってきていませんでした。それでも口座を開設することができましたが、担当者のメールアドレスをもらい、後日担当者にマイナンバーの届け出を行いました(日本にいる母に泣きつき私のマイナンバーを確認してもらいました)。
兎にも角にも、このように筆者はスウェーデンで口座を開設することができました。
口座開設前の給料
Alexas_FotosによるPixabayからの画像
口座開設前に得た給料はどうしたのか。
トライアルの分の給料は、口座開設後に連絡を取って入金をお願いしました。トライアルを終えてから数ヶ月は経ってしまっていましたが、問題なくお給料をもらうことができました。
ハウスキーパーとして働き始めた最初の2ヶ月分は小切手を貰い、口座開設後に銀行で入金しました。入金時に手数料として小切手一枚当たり50kr差し引かれたので、できるなら口座開設は早めにした方が良いです。もちろん、就業元で口座がない場合の扱いは異なると思うので、事前に確認しておきましょう。
まとめ
以上、スウェーデンでの口座開設についてご紹介しました。
私が調べた中では、外国籍保有者にとってSEBでの口座開設はうまくいきやすいという情報をよく見かけました。問題なく必要書類を用意できれば開設できるかと思うので、そう言った点で安心できる銀行なのではないでしょうか。
引き続き、皆様に有益となるような備忘録を残していく予定です。
本記事をお読みになっていただきありがとうございました。Tack och vi ses!
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